【 ルール Ｑ＆Ａ 】

１．トスをしてウォーミングアップを始めた。
　　ウォーミングアップが終わった時にトスの選択を変更したいと言ってきた。
　　　　1）どんな時も変更できる
　　　　2）どんな時も変更できない
　　　　3）雨などの中断で試合が始まっていない時は変更できる

- 3）雨などの中断で試合が始まっていない時は変更できる

- 試合が開始されず中断したときのみ、トスの結果は変わらず、お互いに(トスの勝者も敗者も）選択をやり直すことができます。それは、再開するとき、太陽の位置が変わりまぶしくなった、風がでてきた、コート移動した等試合を行う状況が変わることがあるからです。(P13規則９　ケース１)

２．レシーバーが構えていることを確認しセカンドサーブのトスアップをしたところでレシーバーが
　　ノットレディと言った。
　　　　1）ファーストサービスからやり直し
　　　　2）セカンドサービスからやり直し

- 1）ファーストサービスからやり直し

- レシーバーが構えたのを確認してからサーブを打とうとした時のノットレディでサーバーはサーブを打つタイミングを乱されたので、ファーストサービスからやり直します。構える前であれば、セカンドサービスです。ノットレディはサーバーがサーブを打つまでが有効、打ってからのノットレディは無効です。（P16 規則21、P42　Q10)

３．ダブルスの試合　パートナーはアウトと言ったが、ボールを追いかけた選手は入っていると言い
　　ながら返球した。そのボールを打ちそこないネットしてしまった。
　　　　1）ペアでの判定が食い違ったので、コールしたペアの失点
　　　　2）ネットしたペアの失点
　　　　3）ポイントのやり直し

- 1）ペアでの判定が食い違ったので、コールしたペアの失点

- 相手が打ちそこなう前に、このペアは１人はアウト、もう１人はグッドと食い違った判定をしたのでコールしたペアの失点になります。(P48 チェアアンパイアのつかない試合方法　５)

４．相手選手がノットアップしたと思いプレーを止めたが、その選手はたぶん正しく返したと思うと
　　あいまいだった。
　　　　1）プレーを止めた選手の失点
　　　　2）ノットアップが成立
　　　　3）ポイントのやり直し

- 1）プレーを止めた選手の失点

- セルフジャッジの試合において選手はネットより自分側のコートについて判定とコールをしなくてはいけません。ボールのアウトやフォールトのほかにもノットアップ、タッチ、ファールショットなどもコールします。ノットアップが不確かであっても相手選手がそれをコールしない限りプレーは続けなければいけません。主審、SCUのつく試合ではノットアップなどの判定は主審、SCUが行います。(P48 2）

５．インプレー中　コート上にあったボールをネットに掛けようとしたらストラップで持ち上がって
　　いる隙間から相手コートの選手の足元にボールが転がって行ってしまった。
　　　　1）レット　ファーストサービス
　　　　2）レット　セカンドサービス
　　　　3）妨害で失点

- 1）レット　ファーストサービス

- 偶然にネットの隙間からコート上のボールが相手コートに入ってしまい、この状態でプレーを続けるには危険です。プレーのやり直し―レット　ファーストサービスになります。故意に行ったのでないなら、妨害で失点にはなりません。同じことが起こらないようにボールを邪魔にならないところに除けておきましょう。(P20 規則26　P43 Q14)

６．SCUの試合　SCUがレットをコールしていないのに、隣のコートからボールが入ってきそうだと思っ
　　た選手が思わずレットと言い相手選手がプレーを止めてしまった。ボールはベンチにあたり、コー
　　トには入ってこなかった。
　　　　1）レットをコールした選手の失点
　　　　2）プレーを止めた選手の失点
　　　　3）ポイントのやり直し

- 1）レットをコールした選手の失点

- SCUの試合ではレットはSCUがコールします。選手のコールでプレーがとまったら、コールした選手の失点になります。(P51 ソロチェアアンパイア方式)

７．SCUの試合　選手がアウトとコールしたがSCUにも相手選手にも聞こえなかった。ポイントが終わっ
　　たときにさっきのボールをアウトとコールしましたとアピールしてきた。
　　　　1）アピールとおりにアウトが成立
　　　　2）プレーしたとおりにポイントが成立
　　　　3）ポイントのやり直し

- 2）プレーしたとおりにポイントが成立

- SCUの試合ではアウト、フォールトのコールは選手が行います。それはSCUと相手に聞こえる声と見えるハンドシグナルで速やかに行われなければいけません。聞こえていないなら、ラリーが続く前にもう一度アウトのコールを大きな声でしましょう。ポイントが終わってからアピールしてもアウトは成立しません。プレーしたとおりにポイントが成立します。

８．SCUの試合　ネットにふれたサービスを選手はフォールトとコールしたが、明らかに入っていた
　　のでオーバールールした。
　　　　1）失点
　　　　2）レットでそのサービスのやり直し

- 2）レットでそのサービスのやり直し

- SCUの試合で選手のアウト、フォールトのコールをSCUがオーバールールしたらその選手は失点しますが、例外としてネットにふれたサービスをフォールトとコールし、SCUにオーバールールされたらそのサービスのやり直しになります。（P51　ソロチェアアンパイア方式)

９．SCUの試合　選手がエンドチェンジ、セットブレークでベンチに戻った時、タイムとアナウンス
　　するのはいつ？
　　　　1）エンドチェンジは６０秒後、セットブレークは９０秒後
　　　　2）エンドチェンジは９０秒後、セットブレークは１２０秒後
　　　　3）両選手がコートに戻った時

- 1）エンドチェンジは６０秒後、セットブレークは９０秒後

- エンドチェンジは９０秒以内、セットブレークは１２０秒以内の時間を取ることができますが、この時間はポイントが終わった瞬間から次のポイントの第1サービスを打つまでの間の時間です。選手がベンチから立ち上がり、第１サービスを打つまでの時間を考慮し、それぞれの時間の３０秒前にタイムのアナウンスをします。（P22　規則29）

１０．ファイナルセット１０ポイントマッチタイブレーク７-４　１ポイントプレーの後サービスの順番
　　の間違いに気がついた。
　　　　1）すぐに正しい順番の選手がサーブ
　　　　2）もう１ポイントプレーする

- 1）すぐに正しい順番の選手がサーブ

- タイブレーク７-４のあとの１ポイントプレーをした後（スコアは８-４または７-５)、つまり１２ポイント（偶数ポイント）プレーをした後、間違いに気がついたのですぐに正しい順番の選手がサーブを行います。タイブレーク中　サービスの順番の誤りがあった時、偶数ポイントで気がついたときはすぐに正しい選手がサーブを行い、奇数ポイントで気がついたときは入れ変わったままでプレーすることになります。誤りを訂正することにより、１ポイントだけサービスをして相手選手とサービスの順番を変わることになったり、同じ選手が３ポイント続けてサービスすることがあります。（P21　規則27　d）